エテルナグランドピアノ修理工程

エテルナグランドピアノとは?

エテルナ(ETERNA)のブランド名はあまり聞いたことが無いと思います。
ピアノの発売元は天竜楽器製造株式会社で、このメーカーは昭和44年にヤマハに吸収合併された後、ヤマハピアノをエテルナというブランド名で販売していました。ブランド名は違っていてもヤマハピアノ製造のぴあのです。今回オーバーホール修理を進めているピアノはヤマハグランドピアノG2Eと同型のピアノになります。


主な仕様
サイズ:高さ101cm×奥行170cm×間口147cm
重量:305Kg
製造年 1981
2本ペダル

外装は傷も少なくコンディションは良好ですが、内部の弦やダンパーフェルトなど経年劣化、消耗しているので総弦張替え他オーバーホールを行います。

 


ダンパーフェルト取り外し、弦取り外し、さらにエアーコンプレッサーを用いてチューニングピンを取り外します。


フレームの取り外しです。フレームと本体を固定するネジを外します。ネジは同じ位置に戻しますので分からなくならないように・・


響板は経年劣化でニス焼けして茶色く変色しています。ヤマハピアノの特徴です。フレームはコンディションが良い為今回は塗装しません。


ピン板はさすがはヤマハ、よい状態です。割れ等は一切ありません。

響板の古いニスをシンナーで剥離していきます。手際よく進めないと頭がクラクラしてきます。


完全に古いニスを取り除いたら180番程度のペーパーを均一に宛てて仕上げます。これで新しいニスを塗る下地の出来上がりです。

 
響板に新しいニスを塗り、フレームを乗せました。オリジナルには無いヤマハのデカールを付けてみました。

 


張弦の準備です。ピンブロックを打ち込んでドリルで穴を開けていきます。

 


張弦開始です。黙々と張っていきます。


総弦張替え完了です。ダンパーフェルトは止音の良いヤマハの純正部品を使いました。

譜面板一式も細かく分解できます。
譜面置きのフェエルとの張替えや塗装面の艶出し研磨がし易いように分解して作業します。

譜面板各部品の組み立て後、譜面台のフェルトを張り替えました。

鍵盤のブッシングフェルトの張替えを始めました。
アイロンで蒸気をあてて古い摩滅したフェルトを取り除きます。
フロントとバランスの両方を交換します。

白鍵バランスブッシングフェルトの貼り付け

黒鍵フロントブッシングフェルトの貼り付け
接着剤がはみ出した部分のフェルトを乾いたら綺麗にカットします。

ハンマー交換完了!

バランス、フロントキーピン磨き

オーバーホールは完成が近づきました。整調をしているとどうもタッチに違和感がありましたので、レギュレチングボタンパンチングを張り替えます。


黒くなっているのは接するジャックに塗布されている黒鉛です。


摩滅でへこんでいきます。最終的には破れてしまいます。


一つずつはがして・・


一つずつ貼り付けていきます。


作業がし易いようにアクションの上に乗せています。


こんな感じで取り付けて完了!

新しいハンマーはそのままでは硬くて使えませんのでピッカーという針を刺してフェルトをほぐし、音を作っていきます。 


そして完成です!
納品まで十分なお時間を頂いておりましたのでだいぶ細かい所まで修復することが出来ました。完全なオーバーホールといえる作業だったと思います。

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